トリッカーズは、英国伝統の堅牢な作りと美しいデザインで多くのファンを魅了してきた名門シューズブランドです。
しかし実際に手に入れてから、履き心地に違和感を覚えたり、思っていた以上の硬さや痛みで後悔する人も少なくありません。
特に初めて購入する方にとっては、革の特徴やモデルごとの違い、さらには日々のメンテナンスまで含めて知っておくべきポイントが多くあります。
また、クラシックなデザインが服装と合わず、使用頻度が下がってしまうケースもあります。
本記事では、トリッカーズで後悔しないために知っておきたい注意点や選び方のコツを、具体的な事例を交えながらわかりやすく解説します。
トリッカーズを履いて後悔する理由とは?

- サイズ選びの失敗
- 履き始めの硬さと痛みで挫折
- デザインがダサいと感じる
- 普段使いに合わなかった
- 思っていたよりエイジングしにくい
サイズ選びの失敗
トリッカーズを履いて後悔する人の中で、最も多いのがサイズ選びの失敗です。特に初めてトリッカーズを購入する方に多く見られます。
その理由は、トリッカーズのサイズ表記がUK基準であり、国内ブランドやスニーカーとフィット感が大きく異なるからです。
トリッカーズのサイズ表記
- UK6.0:24.5cm
- UK6.5:25.0cm
- UK7.0:25.5cm
- UK7.5:26.0cm
- UK8.0:26.5cm
- UK8.5:27.0cm
- UK9.0:27.5cm
- UK9.5:28.0cm
- UK10.0:28.5cm
例えば、普段27.0cmを履いている方が同じ感覚でUK8を選んだ場合、幅や甲のフィット感で違和感を覚えることがあります。また、Fitting(ウィズ)という足幅の規格があり、Fitting5が一般的ですが、足幅が狭い方には緩く感じられることもあります。
さらに、トリッカーズは厚手の靴下を履くことを前提に設計されているモデルもあるため、薄手の靴下で試着すると本来のサイズ感を誤解しやすくなります。
サイズ選びを誤ると、履き心地の悪さから結局履かなくなるケースが多くなるため、無駄な出費となってしまいます。
履き始めの硬さと痛みで挫折
トリッカーズは堅牢な作りが魅力ですが、その反面、新品時の硬さにより痛みを感じやすく、履き慣れる前に挫折する人も少なくありません。
これは、厚くて硬めのレザー素材や、頑丈なグッドイヤーウェルト製法による構造が影響しています。
特に踵や足の甲、指の付け根などに強い圧迫感を覚えることがあり、履き下ろし直後に長時間歩くと靴擦れを起こすリスクも高くなります。
これらの対策方法につきましては後述致します。
しっかり履き慣らせば快適になりますが、慣れるまでに時間がかかるため、最初の数週間は無理をせず、徐々に距離を伸ばしていく履き方が求められます。
デザインがダサいと感じる
トリッカーズはクラシックなブローグデザインが特徴ですが、人によってはその重厚感が「野暮ったい」「古臭い」と感じられることがあります。
特に、スニーカーやミニマルなレザースニーカーに慣れている人にとっては、存在感の強いトリッカーズのフォルムは違和感になるかもしれません。
この印象は、ウィングチップやメダリオンの装飾、ソールの厚み、コバの張り出しなどが影響しています。
また、パンツとの相性を間違えると、足元だけが浮いて見えてしまうこともあります。細身のスラックスや丈の短いパンツとは、やや相性が難しいと感じる人もいるでしょう。
太めのデニムやミリタリーパンツ、チノパンと合わせると、バランスが取りやすくなります。
英国カントリースタイルやアメカジ寄りのファッションに馴染みやすい靴なので、デザイン面での後悔を避けるには、服装との調和を意識した選び方が大切です。
普段使いに合わなかった
トリッカーズは頑丈さが魅力の靴ですが、その構造ゆえに日常使いには重たく感じることがあります。実際に購入後、出番が少なくなったという声もよく見られます。
ソールの厚さやレザーの硬さにより、脱ぎ履きがしづらく、軽快に動きたい日や電車移動の多い通勤時には不便に感じるかもしれません。特に、レザーソールのモデルは雨の日に滑りやすく、天候を選ぶ必要もあります。
また、ボリュームのあるデザインがカジュアル寄りなため、職場のドレスコードによっては合わない可能性もあります。
普段からスニーカーや軽量な革靴に慣れている人にとっては、トリッカーズの重さや堅さにストレスを感じることがあるでしょう。
日常的に使いたい場合は、ダイナイトソールやコマンドソールなど滑りにくく耐久性のあるソールタイプを選ぶと快適性が高まります。
思っていたよりエイジングしにくい
トリッカーズはエイジング(経年変化)を楽しめる靴として紹介されることが多いですが、期待していたほど変化が見られず、物足りなさを感じる人もいます。
理由①:使用されているレザーの仕上げ方法
特にマロンアンティークなどの定番カラーは、表面にしっかりとした加工が施されているため、色の変化やツヤの深まりが現れるまでに時間がかかります。
毎日履くわけでもなく、メンテナンスの頻度が低い場合、変化はさらに遅くなります。
理由②:靴の扱い方により差が出る
歩く距離が短い、雨の日は避けている、靴べらで丁寧に脱ぎ履きしていると、革があまり動かず、皺や色のムラが出にくくなります。その結果、育てる楽しみを感じにくくなるケースがあります。
エイジングを強く楽しみたい方は、あえて明るめの色を選ぶ、定期的に履く、時には軽い水分や直射日光なども適度に取り入れてみると、変化が現れやすくなります。ただし、やりすぎるとダメージにもつながるため、バランスが大切です。
トリッカーズを購入した後悔の声:モデル別の特徴

- バートン:甲が合わない?
- モールトン:馴染むまでが長い
- ストウ:サイズ感とフィッティングでのつまづき
- ウッドストックやヘンリーは?
バートン:甲が合わない?
トリッカーズのバートンは、見た目の美しさと定番人気の高さから初めての1足に選ばれることが多いモデルです。
しかし、購入後に「甲が当たって痛い」「足が圧迫される」といった声が出ることもあります。
これは、バートンがラウンドトゥのスマートなシルエットである一方で、甲の高さにあまり余裕がない設計になっているためです。
特に甲高の方は、履き始めに圧迫感を強く感じやすく、長時間の着用がつらくなる可能性があります。
試着時点で少しきついと感じる場合でも「履いていればそのうち馴染むだろう」と考えてしまうと、思ったより改善されず後悔につながるケースもあるため注意が必要です。
甲高の方は、事前にインソールや靴下の厚みも含めて試すこと、サイズをハーフアップしてみること、あるいはバートン以外のモデルも検討することが、失敗を避けるポイントになります。
モールトン:馴染むまでが長い
モールトンはトリッカーズの中でも特に堅牢で、アウトドアや雨の日にも強いとされるモデルです。その反面、履き始めの硬さが非常に強く、足に馴染むまでに時間がかかるという声が多く聞かれます。
アッパーのレザーが厚く、さらにフルライニング仕様のため、足全体が包み込まれるような感触がありますが、最初はその密着感が逆に窮屈に感じることがあります。
特に履き始めの1〜2か月は革があまり曲がらず、甲や踵にストレスを感じやすいです。
短期間で柔らかくなる靴とは異なり、モールトンは「しっかり履き込んでこそ馴染む」という性格を持っています。
通勤や軽い外出でこまめに慣らす、最初は厚手の靴下で緩衝をつけるなど、根気のいる対応が必要です。
ストウ:サイズ感とフィッティングでのつまづき
ストウはトリッカーズの中でも非常に人気のあるモデルですが、サイズ感とフィッティングで悩む人が少なくありません。
見た目のボリュームから「大きめに感じる」と言われることもありますが、実際には履き方や足の形によって感じ方が大きく変わります。
幅広・甲高の足にはフィットしやすい一方で、細身の足の方が履くと、足が中で動いてしまいフィット感に欠けると感じることがあります。
また、かかとが浅めに感じる場合もあり、ホールド感が不足するケースも見られます。
購入前には、必ず実寸の足長と足幅を測り、自分の足に対してどのくらい余裕があるのかを把握しておくことが重要です。
ウッドストックやヘンリーは?
ウッドストックとヘンリーは、トリッカーズの中でもやや軽快な印象を持つモデルです。
特にウッドストックはサイドゴアブーツ、ヘンリーはジョッパーブーツに近いスタイルで、他のレースアップモデルとは履き心地や使い勝手が異なります。
ウッドストックの場合
脱ぎ履きのしやすさが特徴ですが、サイドゴア特有の足首まわりのフィット感に違和感を覚える人もいます。足首が細い人には緩く感じやすく、ホールドが甘いと歩行時の安定感に影響が出る場合があります。
ヘンリーの場合
足首をしっかりホールドするストラップ付きのブーツで、クラシックで上品な雰囲気がありますが、ストラップの着脱がやや面倒に感じる方もいるかもしれません。
また、ブーツ丈があるため、夏場などの蒸れやすい季節には不向きと感じることもあります。
両モデルとも見た目の特徴がはっきりしているため、ファッション性を重視する方には魅力的ですが、履き心地や用途に応じた選び方が必要です。
見た目だけで選ぶと、思ったより出番が少なくなる可能性があるため注意が必要です。
トリッカーズの後悔を防ぐコツを多角的に解説

- サイズ選び・フィッティングをミスらないコツ
- 履き始めの硬さや痛みを感じたら試したいこと
- 購入前の検討ポイントを見誤らないためのコツ
- 見た目・ファッション面で後悔しないためのコツ
- メンテナンス面で後悔しないためのコツ
サイズ選び・フィッティングをミスらないコツ
トリッカーズを選ぶ際に最も大切なのは、言わずもがな足に合ったサイズを選ぶことです。ここを間違えると、履き心地に不満を持ちやすくなり、後悔の原因につながります。
自分の足の実寸をしっかり把握する
足長だけでなく、足幅や甲の高さも重要です。
トリッカーズはUKサイズ表記で、Fitting 5(やや広めの設計)が主流なので、幅狭な足の方はフィット感に注意が必要です。
インソールやタンパッドを活用してフィット感を調整する方法もあるので、選定をミスってしまってもある程度なら取返しがつきます。
履き始めの硬さや痛みを感じたら試したいこと
トリッカーズの靴は堅牢な作りで長持ちする反面、新品時には硬さを感じやすく、痛みが出ることがあります。特に足首や踵、甲に圧迫感が出るケースが多く見られます。
対策①:履き慣らす期間をしっかり設ける
最初の1〜2週間は、短時間の外出や室内での着用にとどめ、無理に長距離を歩かないようにしましょう。その間に革が少しずつ足の形に馴染んできます。
対策②:足への負担を減らす施策をする
痛みが出やすい部位に、事前に絆創膏や保護パッドを貼っておくことで靴擦れを防げます。また、分厚い靴下を使うとクッション性が増し、足当たりが柔らかくなります。
対策③:靴を柔らかくしておくこと
革を柔らかくするために、事前にデリケートクリームやミンクオイルを塗っておくのも効果的です。ただし、塗りすぎると革が伸びすぎたり風合いが変わることもあるため、様子を見ながら少量ずつ使うようにしましょう。
履き始めに少し工夫を加えるだけで、馴染むまでのストレスを大きく減らすことができます。
購入前の検討ポイントを見誤らないためのコツ
トリッカーズを購入する際は、事前に用途やライフスタイルを明確にしておくことが大切です。
見た目や評判だけで選ぶと、思っていたのと違うという後悔につながることがあります。
通勤や長時間の歩行を想定しているなら
レザーソールではなく、滑りにくく耐久性のあるダイナイトソールやコマンドソールのモデルを検討すべきです。逆に、ドレス寄りの着こなしや軽さを求める場合は、よりシンプルなソール仕様のモデルが合うかもしれません。
また、トリッカーズの靴は堅牢で重さもあるため、普段スニーカー中心の方には使いにくいと感じる可能性もあります。
気軽に履ける靴を探している方には不向きな面もあるので、履く頻度や目的をしっかり想定しておくことが重要です。
見た目・ファッション面で後悔しないためのコツ
トリッカーズは存在感のあるデザインが魅力ですが、コーディネートに合わないと違和感が出てしまい、後悔につながることがあります。特に、靴だけが浮いて見えるケースが起きやすいです。
この靴はボリューム感があるため、パンツとのバランスがとても重要です。
細身のスラックスやテーパードパンツと合わせると、足元だけが重たく見えることがあります。
- チノパンやデニム
- 軍パン
- 少し太めのシルエット
上記のパンツと合わせる方が調和が取れやすくなります。
また、選ぶカラーもポイントです。初めてならブラックやマロンなどのベーシックな色を選ぶと、コーディネートがしやすくなります。派手な色や装飾が多いモデルは、上級者向けと考えておくと失敗が少なくなるでしょう。
メンテナンス面で後悔しないためのコツ
トリッカーズは長く履ける靴ですが、定期的なメンテナンスを怠ると見た目が損なわれたり、劣化が早まることがあります。革靴に慣れていない方は、思っていた以上に手がかかると感じるかもしれません。
基本の手入れ
- ブラッシング
- 保湿クリームの塗布
- 乾燥後のポリッシュ
上記のメンテナンスを月に1回程度のペースで行うだけでも、革の状態を良好に保てます。また、雨の日に濡れた場合は、しっかり乾燥させてから保管することが大切です。
さらに、シューツリーを使用すれば型崩れを防げるうえ、湿気も吸収してくれます。
長持ちさせたいなら、これは必須アイテムと考えてよいでしょう。
トリッカーズ購入前に確認しておきたいこと

- 用途・シーン別おすすめモデルの選び方
- 偽物のリスクや見分け方
- 新品・中古どちらを選ぶべきか
用途・シーン別おすすめモデルの選び方
トリッカーズは用途に応じて適したモデルを選ぶことが大切です。目的に合っていない靴を選んでしまうと、使いにくさを感じて後悔することがあります。
段使いや街歩きが中心なら
ストウやバートンのような短靴タイプがおすすめです。どちらもカジュアルと相性が良く、デニムやチノパンと合わせやすいため、汎用性が高いモデルといえます。
雨の日やアウトドア寄りの使用が多い場合
ダイナイトソールやコマンドソールを搭載したモールトンなどが適しています。ソールが滑りにくく、耐久性も高いため、天候を気にせず履きやすくなります。
ドレス寄りの着こなしや綺麗めコーデに合わせたい場合
装飾の少ないプレーントゥ系や、スリムなシルエットのモデルを選ぶとスマートな印象になります。
偽物のリスクや見分け方
トリッカーズは人気ブランドであるため、偽物や粗悪なコピー品が流通しているケースもあります。特に、個人輸入やフリマサイトなどを利用する際は注意が必要です。
価格が安すぎないか
相場より明らかに安すぎる場合は疑ってかかるべきです。
新品で3万円以下などの出品は、偽物や状態の悪い並行輸入品である可能性があります。
刻印やロゴがちゃんとプリントされているか
正規品のインソールには「Tricker's England」のロゴがきれいにプリントされており、アウトソールや箱にもロゴや製造情報が明記されています。ロゴの字体が雑だったり、印刷が不鮮明なものは信頼できません。
新品・中古どちらを選ぶべきか
トリッカーズを購入する際、新品か中古かで迷う方も多いですが、それぞれに向いている人と注意点があります。
新品の特徴
自分の足にぴったりと馴染むように履き慣らせることです。状態も良く、長く愛用したい方に向いています。一方で価格は高めで、履き始めの硬さや痛みを覚悟する必要があります。
中古の特徴
価格が手頃で革がある程度柔らかくなっているため、履き始めから快適なことが多いです。
ただし、サイズが微妙に合わないとフィット感に不満が出やすく、前の使用者の癖が残っていることもあります。加えて、ソールの減りや革の状態によっては、すぐ修理が必要になる可能性もあります。
初めてトリッカーズを買う方で、履き心地やサイズ感に不安がある場合は新品を選んでおくと安心です。逆に、履き慣らしに不安がある方や、コストを抑えたい方には中古も選択肢になります。
トリッカーズの後悔を避けるために知っておくべきポイントまとめ
本記事のポイント
- サイズ表記がUK基準のため、日本サイズと感覚がズレやすい
- 幅や甲の高さによってフィッティングに差が出る
- 履き始めの革が硬く、足に痛みを感じやすい
- 試着時に薄手の靴下でサイズを誤認しやすい
- 英国調の重厚なデザインが服装に合わないと感じる人もいる
- 細身パンツと合わせると靴だけが浮いて見える
- 靴が重く、日常使いで疲れやすい
- レザーソールは滑りやすく、天候を選ぶ必要がある
- 職場のドレスコードに合わず履く機会が限られる
- 思ったよりエイジングが進まず物足りなさを感じることがある
- モデルによって足に合わない箇所が異なる(例:バートンは甲が窮屈)
- ブーツタイプは脱ぎ履きが面倒に感じる人もいる
- メンテナンスを怠ると劣化が早く進む
- 偽物のリスクがあり、購入先選びに注意が必要
- 中古品は前使用者のクセが残っていてフィットしにくい場合がある

