革靴ブランドとして人気を集めるバーウィックは、そのコスパの良さやクラシックなデザインで多くのユーザーに支持されています。
しかし、実際に履いてみると、履き心地やソールの耐久性などに不安を感じる場面もあるのが実情です。
本記事では、バーウィックの革靴に見られる具体的な欠点を中心に、一方で見逃せない利点についても丁寧に紹介します。
初めて購入を検討している方や、実際の使用感が気になる方に向けての情報を解説していきます。
バーウィックの革靴に見られる欠点とは?

- 履き始めの革が硬い
- サイズ感がタイトめで「きつい」と感じる
- モデルによってフィット感にばらつきがある
- レザーソール採用モデルは雨や耐久性に注意が必要
- 保守的なデザインが古臭い・ダサいと感じられることもある
- ブランド力やリペア体制が国内ブランドに劣る
履き始めの革が硬い
バーウィックの革靴は新品の状態では革が比較的硬く感じられます。
購入直後にいきなり長時間履くと靴擦れや足の痛みが生じることもあるため注意が必要です。
この硬さは、厚みのある本革とグッドイヤーウェルト製法による構造によるものです。丈夫さと長期使用を前提にした設計のため、どうしても足に馴染むまで時間がかかります。
例えば、通勤時にいきなり新品のバーウィックを履くと、帰宅する頃にはかかとや小指が痛むケースがあります。
主な対策
- 最初のうちは短時間だけ履いて革を慣らす「慣らし履き」を行う
- 厚めの靴下を履いたり市販のパッドを使ったりして痛みを和らげる
時間をかけて馴染ませれば、足にフィットした快適な履き心地に変わっていきますが、履き始めの段階では慎重に使用することが大切です。
サイズ感がタイトめで「きつい」と感じる
バーウィックは欧州系の木型をベースにしているため、日本人にとってはやや細め・タイトなフィット感になる傾向があります。特に甲高・幅広の足型の方は「きつい」と感じやすいです。
この設計は、スタイリッシュな見た目を優先していることも関係しています。
そのため、普段履いている革靴のサイズと同じものを選ぶと、足が圧迫されて違和感を覚えることがあります。
具体例
普段リーガルの25.5cmを履いている方が、バーウィックの同サイズを選んだところ、甲が強く当たって履けなかったというケースもあります。
また、中敷きでの調整がしにくいモデルもあるため、購入前に「木型の特徴」や「モデルごとのサイズ感の違い」を確認しておくと失敗を防ぎやすくなります。
サイズ感についてのより詳しい解説は以下の記事をご覧くださいませ。
モデルによってフィット感にばらつきがある
モデルによって木型や設計が異なるため、同じサイズでも履き心地に差が出ることがあります。見た目が似ていても、足へのフィット感が全く違うと感じることがあるため、注意が必要です。
例えば、4477ラストは細身でスマートな印象ですが、4406ラストはややゆとりのある設計です。
どちらも同じサイズを選んでも、片方は快適で、もう片方は圧迫感を覚えるということがあります。
この違いを見極めるには、モデルごとのレビューや木型の特徴を事前に確認することが大切です。
同じブランドだからといって、すべての靴が同じ感覚で履けるわけではない点に注意が必要です。
レザーソール採用モデルは雨や耐久性に注意が必要
バーウィックの一部モデルには、見た目に高級感のあるレザーソールが採用されています。
クラシックな革靴らしい雰囲気を楽しめる反面、湿気や摩耗への耐性にはやや注意が必要です。
主な注意点
- 通勤中に駅まで歩く途中で地面が濡れており、レザーソールが滑って危険を感じた
- 雨に濡れたまま放置したことで、ソールに水染みができて変形し、張り替えが必要になった
- 湿気の多い場所で保管していたら、翌シーズンにカビが発生していた
- アスファルトやコンクリートの上での使用が続くと、つま先やかかとが思った以上に早くすり減る
上記の点があります。
特に毎日履くビジネス用としては、半年程度でソールの交換が必要になることもあります。
このようなリスクを避けたい場合は、購入直後にハーフラバー加工を施す、あるいは最初からラバーソール採用モデルを選ぶのが効果的です。
雨の日に強い革靴について知りたい場合は雨の日に強いおすすめの革靴:知っておくべき基礎知識とケア方法をご覧下さい。
保守的なデザインが古臭い・ダサいと感じられることもある
バーウィックは基本的にクラシックなデザインを重視しています。
そのため、トレンドを追いたい人や、スタイリッシュな印象を求める人からは、少し地味に見えてしまうこともあります。
ダサいと感じられる例
- ストレートチップやプレーントゥなど、定番すぎるデザインが中心で個性が感じにくい
- モンクストラップや派手なパティーヌ仕上げのようなデザイン性の高いモデルがほとんどない
- 他ブランドと比べて色使いやフォルムが保守的で、ファッション性を求める層には物足りない
- 若い層から「ビジネス用にしか見えない」「おじさんくさい」といった印象を持たれることがある
上記のような感じです。
とはいえ、スーツスタイルやフォーマルな場面では好印象を与えるデザインでもあるため、使い方によっては長所にもなります。目的に応じて選ぶことで、デザインの評価も変わってきます。
ブランド力やリペア体制が国内ブランドに劣る
バーウィックは品質には一定の評価がありますが、日本国内でのブランド認知度はそれほど高くありません。
そのため、所有する満足感や周囲からの印象を重視する人にとっては、やや物足りなく感じる場合があります。
また、国内ブランドであるリーガルやスコッチグレインと比べると、リペア体制もやや弱い点がデメリットです。
これらの国産ブランドは全国に店舗があり、ソール交換や補修を店舗経由でスムーズに依頼できます。
バーウィックは正規販売店を通じての対応になるため、修理の受付に時間がかかったり、そもそも受け付けていない店舗も存在します。
例えば、購入した店舗がリペアサービスを行っていなかった場合、自費で靴修理店を探す必要があります。そうなると、純正パーツでの対応ができない可能性もあるため、品質を維持したまま修理したい方には不安材料となりえます。
長く履く予定がある方は、購入時に修理対応の有無や条件をあらかじめ確認しておくことが大切です。特に地方在住の方は、アフターサポートを重視するなら国内ブランドの方が利便性は高くなります。
バーウィックの利点は意外にも多い

- 本格的な革靴が3万円台で購入できる
- 堅牢な作りで長く履ける
- クラシックで汎用性の高いデザインが多い
- モデルや革の種類が豊富
- 革の質感がこの価格帯では上出来なレベル
- エイジングを楽しめる
- 店舗展開が少ない分ネット購入で割安に入手しやすい
本格的な革靴が3万円台で購入できる
バーウィックの最大の魅力の一つは、グッドイヤーウェルト製法を採用した本格的な革靴が3万円台という比較的手頃な価格で手に入る点です。
この製法は、ソールの交換が可能で長く履ける構造ですが、本来であれば5万円以上するような靴に多く使われています。
スペインで生産されているバーウィックは現地でのコストを抑えつつ、丁寧な作りを維持しています。そのため、製法や素材を考慮すると、非常にコストパフォーマンスに優れたブランドと言えます。
同じグッドイヤー製法の靴を国内ブランドで探すと、一般的には5万円前後が相場です。
それに比べてバーウィックは、価格帯を抑えつつも本格的な構造と革質を提供しており、初めて本格靴に挑戦する人にとっては入り口としてちょうど良い選択肢になります。
価格だけで見ると他にも安価な靴はありますが、構造や耐久性を考えると、バーウィックは「安かろう悪かろう」には当てはまりません。品質と価格のバランスが非常に良いため、コスパを重視する方にとっては候補に入れておく価値があるブランドです。
堅牢な作りで長く履ける
バーウィックは、グッドイヤーウェルト製法を採用しているため、構造的に非常に丈夫です。
この製法は、アッパーとソールの間に中底を挟む作りになっており、耐久性が高く、靴底の交換も可能です。
日常的に通勤や外回りで革靴を使う人にとって、1〜2年で履きつぶしてしまう靴はコストがかさみますが、バーウィックであれば、定期的にソールを張り替えることで5年以上使い続けているケースも珍しくありません。
アッパーの革も比較的厚みがあり、型崩れしにくいため、見た目の美しさも長く保たれます。
長く履ける靴を求めている人にとって、バーウィックは非常に現実的な選択肢になります。
クラシックで汎用性の高いデザインが多い
バーウィックの靴は、装飾を抑えたベーシックなデザインが多く、さまざまな服装に合わせやすい点が魅力です。
ビジネススーツはもちろん、ジャケパンスタイルや休日のきれいめカジュアルにもなじみます。
- 黒のストレートチップはビジネスから冠婚葬祭まで幅広く対応できるため1足持っておくと重宝する
- ブラウンのUチップはスーツにもカジュアルにもなじみやすく、週末のお出かけにも使いやすい
- プレーンなプレーントゥはドレッシーすぎず、ジャケパンやチノパンスタイルとも相性が良い
- 無駄な装飾がないため、時代に左右されず長く履ける
- 革の色や形がベーシックなので、靴だけが浮かずコーディネート全体にまとまりが出る
上記の特長があります。
流行に左右されにくいためファッションの一部としてではなく、実用品としての革靴を探している方には、バーウィックのスタイルはぴったりです。
モデルや革の種類が豊富
バーウィックはモデルの種類が非常に多く、自分の用途や好みに合わせて選びやすいブランドです。
- ストレートチップ
- プレーントゥ
- Uチップ
- ローファー
上記の定番デザインをはじめ、ビジネスにもカジュアルにも対応できる幅広いラインナップが用意されています。
使用されている革の種類も豊富
- ボックスカーフ
- グレインレザー
- スエード
上記のように多様な素材が展開されています。
フォーマルな場では光沢のあるカーフ素材、休日用にはラフな印象のグレインレザーを選ぶといった使い分けが可能です。使う場面や季節に応じて選べる選択肢が揃っているため、初めての1足から複数のバリエーションを揃えたい人まで、幅広いニーズに対応できる点が魅力です。
革の質感がこの価格帯では上出来なレベル
バーウィックの靴に使われている革は、3万円台の価格帯としては質感が非常に優れています。特にボックスカーフの滑らかな手触りや、自然な艶感は、価格以上の高級感を感じさせる仕上がりです。
量産靴によくあるペラペラした革ではなく、しっかりと厚みがあり、履き込むほどにシワの入り方や光沢の変化を楽しめるのも特長です。
見た目だけでなく、手入れによって味わいが深まっていく革質は、この価格帯ではなかなか得られません。
丁寧にクリームを塗り込んでいくと艶が増し、自分だけの表情に変化していく過程が楽しめます。革靴に愛着を持ちたい人にとっては、日々のケアが報われる素材だといえるでしょう。
エイジングを楽しめる
履き込むことで革の表情が変化していくエイジングを楽しめる点も魅力です。使うほどに自然なシワや深みのある艶が出てきて、自分だけの一足に育っていく感覚を味わえます。
こうした経年変化は、合皮や安価な素材では得られない、本革ならではの醍醐味です。特にボックスカーフ素材のモデルはエイジングに適しており、手入れの効果が現れやすい傾向があります。
このような変化を楽しむことができます
- 数カ月に一度クリームを塗り込んで磨くと、全体に自然な艶が増し、光の当たり方で濃淡が現れる
- 毎日履くことでシワが入り、革の表情がより立体的になってくる
- 小さな傷や色ムラが時間とともに目立たなくなり、味わいとして一体化していく
エイジングの過程そのものを楽しめる方には、手入れを重ねながら付き合っていけるバーウィックはぴったりの選択です。
店舗展開が少ない分ネット購入で割安に入手しやすい
バーウィックは直営店舗が少なく、主にセレクトショップやオンライン販売を中心としています。
その代わりに家賃や人件費といった販売コストを抑えられており、価格が比較的安く設定できるというわけです。
実際、公式サイトやECモールではセールやアウトレット商品が定期的に出回っており、定価よりも安く手に入るケースが多くあります。
3万円台のモデルが2万円台で販売されていることも珍しくありません。
実店舗での試着ができない点はデメリットですが、慎重に選べば安心して購入できます。費用を抑えて良質な靴を手に入れたい方には、ネットでの購入が有効な手段となるでしょう。
他ブランドと比較したときの不満点

- ジャランスリワヤとの比較
- リーガルとの比較
- チャーチとの比較
- クロケット&ジョーンズとの比較
- パラブーツとの比較
- スコッチグレインとの比較
ジャランスリワヤとの比較
バーウィックとジャランスリワヤは、どちらも3万円台で購入できる本格革靴として比較されることが多いですが、履き心地やデザイン性に違いがあります。
履き心地
- ジャランスリワヤ:履き始めから比較的柔らかく足馴染みが早い点が特徴
- バーウィック:最初は革が硬めで慣れるまでに時間がかかる傾向があり
すぐに快適に履きたい人には、ジャランスリワヤのほうが合うかもしれません。
デザイン面
- ジャランスリワヤ:ややモダンで、スーツだけでなくカジュアルにも合わせやすいモデルが多い
- バーウィック:クラシックな雰囲気を重視しておりドレッシー(フォーマルな服装に合う)な印象が強め
また、同価格帯でもジャランスリワヤの方がモデル展開が豊富で、型押しレザーやコンビ素材など個性ある選択肢が見つかりやすい点も評価されています。
保守的で堅実な靴を求めるならバーウィック、デザイン性と履きやすさを重視するならジャランスリワヤが向いています。
さらに深掘りした比較を知りたい場合はバーウィックとジャランスリワヤならどっちを選ぶべきかを徹底解説にて詳しく紹介しております。
リーガルとの比較
リーガルとバーウィックを比較すると、日本国内での信頼性やサポート体制に大きな違いがあります。
リーガルは長年にわたって日本人の足型に合わせた靴作りをしており、フィット感の良さと安定した品質で支持を集めています。それに対し、バーウィックは欧州の木型を基にしているため、甲高や幅広の方にはフィットしにくい場合があります。
また、履き始めの革が硬めであることも、履き心地の面で差を感じるポイントです。
アフターサポート重視なら
これは言わずもがな全国に店舗を展開しているリーガルのほうが圧倒的に便利です。
バーウィックは対応店舗が限られるため、修理が必要なときにやや手間がかかります。
デザイン面はバーウィックの方がヨーロッパらしいクラシカルな雰囲気を持ち、同じ価格帯でも少し高級感があります。機能性や安心感を求めるならリーガル、見た目の美しさや革の質感を重視するならバーウィックが候補になります。
チャーチとの比較
チャーチはイギリスの老舗高級靴ブランドで、バーウィックとは価格帯もブランドイメージも大きく異なります。そのため、品質面での差を前提にしたうえで比較する必要があります。
チャーチの特徴
選び抜かれた革素材と細部まで行き届いた仕立てにあります。
- 靴全体のバランス
- 革の張りや艶
- 縫製の丁寧さ
上記においては、明らかに上のランクです。
履き心地も柔らかく、足を包み込むようなフィット感が得られます。
価格差でどうしても負けてしまう
バーウィックは見た目は近くても、細かい部分の精度や素材感においては及びません。
チャーチの価格が10万円を超えることを考えると、バーウィックはその約3分の1でグッドイヤー製法を体験できる点で十分健闘しています。
しかし、やはり高級な靴にはどうしても負けてしまうというのが現実です。
高級感やステータスを重視する人にはチャーチが適していますが、手頃な価格でそれに近い雰囲気を楽しみたい人にはバーウィックが現実的な選択肢になります。
クロケット&ジョーンズとの比較
クロケット&ジョーンズは、チャーチと並ぶイギリスの名門ブランドで、エレガントなデザインと快適な履き心地で評価されています。バーウィックと比較した場合、革の質、靴の構造、仕上げのレベルで明確な差があります。
クロケットの革は非常に柔らかく、それでいて型崩れしにくいため、履き心地と耐久性のバランスが優れています。また、木型の完成度が高く、日本人にも合いやすいモデルが多く展開されています。
バーウィックは、クロケットのような高級靴に比べると革の柔らかさや足馴染みの良さでは劣りますが、3万円台でこれに近いクラシックな雰囲気を味わえる点が評価のポイントとなるでしょう。
高級靴の入り口としてバーウィックを選び、いずれクロケットにステップアップするという考え方も、ひとつの楽しみ方です。
パラブーツとの比較
パラブーツはフランスの老舗ブランドで、全天候型の革靴として知られています。特に自社製ラバーソールを使用したモデルが多く、雨の日でも気兼ねなく履けるという点でバーウィックとは性質が異なります。
防水性の違い
- バーウィック:レザーソールを採用したモデルが中心で、天候によっては使用を避けた方が良い場面がある
- パラブーツ:ノルウィージャン製法を使った防水性の高い構造になっており、実用性の面で安心感がある
デザイン面
パラブーツはやや無骨で個性的なフォルムが多く、好みが分かれる傾向にあります。
日常使いで天候を問わずガシガシ履きたいならパラブーツ、晴れの日に品良く履きたいならバーウィックというように、用途で選ぶと後悔が少なくなります。
スコッチグレインとの比較
スコッチグレインは日本製の革靴ブランドで国内生産ならではの丁寧な作りと、足型に合ったフィット感が強みです。バーウィックと比べて、木型が日本人向けに設計されているため、履き始めから快適だと感じる人が多いです。
購入費用
バーウィックとスコッチグレインはどちらも3万円台から購入できる本格革靴ですが、価格とデザインの方向性に違いがあります。
- スコッチグレイン:基本的に定価販売が中心で、アウトレットを除くと大きな割引は少なめ
- バーウィック:ネット通販や並行輸入での割安感があり、実質的に同価格帯でも少し安く手に入りやすい
スコッチグレインのデザイン
スコッチグレインは堅実でやや重厚な国産らしいスタイルです。そのために以下のような方に向いています。
- 仕事用として信頼感のある靴を探しているビジネスマン
- 派手さよりも、落ち着いた印象や真面目さを重視する人
- 国内ブランドの丁寧な作りと実用性に安心感を求める方
用途や好みによって、どちらが優れているかは変わるため、自分のスタイルに合った方を選ぶのが満足への近道です。
アフターサービスが充実している
直営店舗での修理やメンテナンスがしやすい点も魅力です。購入後のフォロー体制まで含めて考えると、スコッチグレインは安心感があります。
国内ブランドならではの信頼性と履き心地を重視する人にはスコッチグレイン、見た目の高級感や海外靴らしさを求める人にはバーウィックが向いています。どちらも良い靴ですが、好みと足に合うかどうかで選ぶのがポイントです。
バーウィックの購入後に後悔しないためのチェックポイント

- サイズ選びを慎重に
- 慣らし履きに耐えられるか
- 用途に合ったモデル選びをする
- 長期使用するならソール交換可能なモデルを選ぶ
- アウトレット購入時は状態をしっかり確認する
- 高級靴と比較して期待値を上げすぎない
サイズ選びを慎重に
バーウィックの靴は全体的にタイトめな設計のモデルが多く、日本人の足型と合わないケースも見られます。そのため、サイズ選びは非常に重要です。
特に甲高や幅広の方は、普段のサイズをそのまま選ぶと「きつい」「足が痛い」と感じる可能性があります。
モデルによって木型が異なる点にも注意が必要です。
具体的な違い
- 4477ラストは全体的に細身で、甲の低い欧州型。フィット感がタイトなため、履き始めに痛みを感じる人もいる
- 2349ラストはやや丸みのあるトゥで幅広設計。足幅に余裕がほしい人に向いている
- 2509ラストはつま先が長めのセミスクエアタイプで、見た目はシャープでも指先が窮屈に感じる場合がある
上記のように、ラストごとに特徴が大きく異なるため、同じサイズでも履き心地に差が出ます。
オンラインで購入する場合は、購入者レビューで自分に近い足の特徴の人の感想を参考にするとリスクを減らせます。
慣らし履きに耐えられるか
先述しておりますが、バーウィックの革靴は履き始めに革が硬く、足に馴染むまでに時間がかかることがあります。
この初期の硬さを受け入れられるかどうかは、購入後の満足度を大きく左右します。
いきなり長時間歩くと、かかとや小指などが靴擦れを起こすこともあり、最初の数回は短時間の着用にとどめるのが理想です。
慣らし履きの具体例
- 自宅で数十分だけ履いて足に馴染ませる
- 通勤では片道だけバーウィックを履き、帰りは別の靴に履き替える
- 厚手の靴下を履いて、数回短時間ずつ歩くことで革を少しずつ伸ばす
上記のような工夫が役立ちます。
革が馴染んでくると、しっかりと足にフィットして快適になりますが、そこに至るまでの時間を面倒に感じる方には向いていないかもしれません。すぐに柔らかく快適な履き心地を求めるなら、他ブランドも検討する価値があります。
用途に合ったモデル選びをする
バーウィックには、フォーマルからカジュアルまで幅広いモデルが用意されています。
選ぶ際は、見た目だけでなく自分の使用シーンに合っているかどうかを重視することが大切です。
主な使いわけ
- 営業職や冠婚葬祭で使うなら、黒のストレートチップ(内羽根式)など定番のフォーマルモデル
- 休日やカジュアル寄りの装いには、ブラウンのUチップやスエード素材のローファー
- 雨の日の使用を考えるなら、ラバーソールを採用したモデルや、防水性のある革を使ったモデル
自分のライフスタイルに合ったモデルを選ぶことで、履く機会が自然と増え、無駄なく長く活用できます。そうでないと、結局履かなくなることもあるため、見た目と実用性のバランスを見て選ぶことが重要です。
長期使用するならソール交換可能なモデルを選ぶ
バーウィックの多くのモデルはグッドイヤーウェルト製法で作られており、ソール交換が可能です。長く履くことを前提にするなら、この仕様を備えたモデルを選ぶことで、買い替えの頻度を減らすことができます。
アウトレット商品や一部の限定モデルには、マッケイ製法などソール交換に適さないものも含まれている場合があります。
購入前には製法の確認をしておくと安心です。
営業で毎日履く靴は半年から1年でソールが摩耗することもありますが、ソール交換ができればアッパーを活かしたまま何度も修理が可能です。
結果として、コストを抑えながら愛着を持って履き続けることができます。最初は価格よりも仕様を重視し、長く付き合える1足を選ぶことが満足度につながります。
アウトレット購入時は状態をしっかり確認する
バーウィックはアウトレット販売も盛んで、通常よりも安く購入できるチャンスがあります。
ただし、アウトレット品は検品基準が緩い場合があり、見た目や品質に個体差がある点には注意が必要です。
主な確認ポイント
- 小さな傷
- 色ムラ
- 革のシワ
- ソールの接着不良
上記などの不備がある場合もあります。
それ自体は履く上で支障がないケースも多いですが、気になる方は現物をよく確認してから購入した方が安心です。
アウトレット店舗で試着した際に「同じサイズでもフィット感が違う」「左右で革の質感が異なる」と感じることがありますので、価格に惹かれて即決するのではなく、商品状態と自分の許容範囲を照らし合わせて判断することが大切です。
高級靴と比較して期待値を上げすぎない
バーウィックは価格以上のクオリティを持つ革靴ですが、10万円を超えるような高級ブランドと同じ基準で評価してしまうと、やや物足りなさを感じるかもしれません。
先述のチャーチやクロケット&ジョーンズのような英国ブランドと比べると、革の質感や仕上げの精度に差があるのは事実です。
また、履き心地の面でも、足を包み込むような柔らかさやフィット感には違いがあります。
そのため、あくまで3万円台で買える本格革靴という枠で見ることがポイントです。
この価格帯としては優れた作りをしており、グッドイヤー製法や上質な革を体験できる点では非常にコストパフォーマンスが高いと言えます。過度な期待ではなく、価格とのバランスを踏まえて選べば、満足感の高い一足になるはずです。
バーウィックの主な欠点まとめ:後悔しない選び方を
本記事のポイント
- 新品時の革が硬く、履き始めに足が痛くなることがある
- サイズ感がタイトで、日本人の足型に合わない場合がある
- 木型によってフィット感にばらつきがあり、サイズ選びが難しい
- レザーソールは滑りやすく、雨や湿気に弱い
- アスファルトや硬い地面でソールが早く摩耗する傾向がある
- 保守的なデザインが人によっては古臭く感じられる
- 個性や遊びのあるデザインが少なく、ファッション性に欠ける
- モデルごとの木型情報が少なく、初心者には選びにくい
- ブランド認知度が国内ブランドに比べて低い
- 修理対応店舗が限られており、アフターサポートに不安がある
- 革が馴染むまでに時間がかかるため、慣らし履きが必要
- モデルによってソール交換できないものがある
- アウトレット品に品質の個体差があり、慎重な確認が必要
- 店舗数が少なく、試着できる場所が限られている
- 高級靴と比較すると、細部の仕上げや革の質に物足りなさがある


